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第21回 群れずに、図太く胸を張って働こう!

一歩ずつ、前に進もう 2017/04/08(土) 06:00

 こんにちは。CMNブログ第二週担当の水谷弘隆です。

  この春、学校を出て社会へ巣立った皆様、おめでとうございます。リアルワールドへようこそ!(笑)。

 かくいう僕は社会人28年生となりました。みなさんから見ると気の遠くなるような想像のつかない年数と思いますが、年を重ねた側から振り返ると新人時代は決して遠い昔ではありません。「この年はこんなことがあったなあ」と鮮明な記憶を1年ごとに年表に刻めるのではないかと思います。何度か転職をしたこともあって、履歴書や職務経歴書をわりときちんと更新しているほうなのですが、よそ行きのきれいな経歴の行間や裏面の歴史こそ、今の自分の血肉になっているなあとつくづく感じるのです。

 新人の頃の僕はお世辞にも出来がよいとは言えない(という表現は甘くて、はっきり「ひどい」レベルの)営業マンでした。①最低限給料分は働く自覚がない、新人の立場に甘えている、いかに手を抜くかばかり考えている。②勉強しない。その道のプロとして身につけなければならないスキルの習得を怠っている。③主体性がない。周りに流されて毎日を消化しながら休日を待っている。

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 相手が自分なので容赦のない評価をしましたが、仮に今の自分が昔の僕の上司だとしたら、「どうすればよいか分からずに悩んでいるんだろうな」と推察するでしょう。事実そうだったのだろうと思います。ただ漫然と過ごしていたのではなく、確かにもがいていたのです。

 皆さんも(僕よりはマシでしょうが)きっと同じような状況にぶつかります。上司が何に対して怒っているのか分からない、指示される仕事の意味が分からない、自分の役割が分からない。

 焦らないでください。分からなくて当たり前なのです。2年目になれば新人の悩みがバカバカしく思え、5年目になれば2、3年生がバカバカしく思っていることの理解の浅さが見え、部下を持つようになると、ようやく上司の?責の理由が分かるようになるのです。

 以下はシンプルなアドバイスです。

1)上司に叱られたら、なぜ叱られたのか理由をしつこく聞く。相手や状況によって「そんなこと聞くな」とさらに叱られることもあると思いますが、「そういうもの」と思って素直に聞きながら図太く生きてください。

2)意味が分からない仕事もとにかく素直に、愚直にやる。社内外の関係者と頓珍漢なやりとりで呆れられながら、少しずつ(または突然)分かります。上級編としては「意味がない仕事」を見つけ出す段階がありますが、最初はむしろやらなくてもいい無駄な仕事を自分で作り出すほうが多いと思います。

3)役割は「ひたすら働くこと」と割り切る。

4)しかし「考えること」を放棄しない。不安なので周囲に合わせて群れたくなるのが新人に限らずサラリーマンのマインドですが、できる人は群れずに自分の考えで行動を選んでいます。群れないというのは、人と合わせないということではなく、「意志を失わない」ことです。例えばどんどん飲みも付き合い、上司や先輩とも人間関係をつくるのも、新人には大切です。「みんながやっているから」はNGなのです。

 あの僕がもう立派に27年も社会人をやってきて、世間的にはそれなりの成果を上げてきたのだと思うと、何とかなるものです。自信を持ってぶつかっていきましょう!

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