キャリア メンター ネットワークは、将来性ある若者のキャリア形成をサポートします

設立趣旨

設立趣旨

わが国の若年人口が今後長期にわたって減少し続けることは確実です。その希少資源ともいうべき若者が、必ずしも円滑に職業に就けておりません。

大学卒業時点で就職活動に失敗した結果、正社員になれなかった者が、平均して卒業生の2割に達しています。

また、就職後3年未満の退職者から大学中退者まで含めれば、およそ4割がキャリアの初期段階で躓くというきわめて深刻な事態に直面しています。

大学卒業時点で正社員になれなかった場合、高度な職業能力を身につけるチャンスが与えられず、生涯にわたって低い賃金、不安定な雇用に甘んじなければならない可能性が大です。

これは単に本人の損失にとどまらず、わが国の産業界の脆弱化につながり、同時に社会の不安定化をもたらす原因ともなります。

この背景には、わが国の構造的な問題があります。

ひとつは、学校教育における職業基礎訓練の不足です。大学まで教育を受けても報告書・企画書の書き方も、プレゼンテーションの仕方も、会議運営の方法も、交渉方法やスピーチも教えません。わが国では、これらの基礎能力は学校ではなく、入社後の教育によって習得することが一般的です。

二つ目は、わが国の雇用慣行にあります。新卒一括採用が未だに根強く、大学卒業時点で就職できなかった場合、既卒者の採用枠はあるとはいえ実質的に正社員になれる可能性が著しく損なわれています。

さらに卒業後一度も正社員の経験が無い人は、多くの場合中途採用の枠からも対象外とされています。

これらのことが重なって、大学卒業時の就職活動に失敗すると、キャリアの出発点において身につけるべき職業基礎能力を習得する機会を逸し、これが意欲ある若者の可能性を閉ざしております。

このような社会の構造問題に対し、官民ともにさまざまな取り組みがなされておりますが、まだまだ問題の解消には至らず、非正規社員を含むいわゆる大卒無業者は年間約10万人にも達しています。

このような状況に鑑み、若者の初期的キャリアを軌道に乗せるべく、本人のキャリア・カウンセリング、職業能力開発、など実施し、同時に受け入れ側の企業にも若手人材確保・育成の機会とノウハウの提供を行い、相互の望ましい結びつきの支援をすることを目的に非営利型の一般社団法人としてキャリアメンターネットワークを設立いたしました。

みなさまのご理解とご協力をいただけましたら幸いです。

一般社団法人キャリア メンター ネットワーク

理事長 目黒 昭一郎


 

キャリアメンターネットワーク