キャリア メンター ネットワークは、将来性ある若者のキャリア形成をサポートします

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キャリア形成をさまざまな視点で見つめます

この言葉は昨年行われた東大のロバート・キャンベル先生の講演のテーマでした。ご本人はとてもポエティック(詩的)な言葉だとおっしゃっていましたが、私 の心には現実的な響きが残りました。私たちは坂を上るとき、上り着く先が見えるまで足元だけを見て一心に上ろうとしがちです。しかし、私たちには坂の途中 で歩みを止め、考え、そしてあらためて一歩を踏み出すことが大切な時代に生きているのではないか、そんなことが心に響いたのです。

これまで10年にわたって多くの学生や院生を社会に送り出してきた。数年前から卒業生からメールが届いたり、電話がかかってきたりすることが増え始 めた。それらのなかには昇格したとか海外に出ることになったといった嬉しいニュースがある。その一方で、小職に会いたい、話をしたい、研究室に行きたいと いった依頼がある。

例年、新年のトレンドが新聞紙上やテレビで話題になる。今年はそのなかで、健康という言葉が出てくる頻度がかなり多かった。高齢化社会がいよいよ現実のも のとなって、QOL(Quality of Life)、すなわち、「生活の質」あるいは「いのちの質」をどのように維持・向上させるか、われわれ自身があらためて考えなければならない時代になった といえる。

私は今年で70歳となりました。昔から「古希(こき)」といわれてきた年齢です。ひとつの節目ということで今年は同窓会の連続です。先週、中学校の同窓会がありました。

大学での仕事が長くなるにしたがって、卒業生の諸君が研究室に訪ねてくることが多くなりました。転勤で海外に行くことになったとか結婚しましたという報告 や、時には赤ちゃんの顔見世にやってくる卒業生もいます。その中で、最近の卒業生の話には、キャリアの分岐点に立たされているといった話や相談が増えてき ました。