"キャリアメンターネットワーク" とは
大学を卒業しても就職できなかったり、あえてしなかったり、就職してもスグ辞めてしまったり、キャリアのスタートラインで迷い、躓き、悩む若い人たちが毎年10万人以上もいます。
キャリアメンターネットワーク(以下CMN)はこのような将来性ある若者のキャリア形成をサポートしようと、有志が集まって立ち上げた会員同士のための非営利型の一般社団法人です。
CMNは3タイプの会員で構成されています。
メンティ会員 (Mentee) |
現在正社員ではなく自分のキャリアについて不満や不安を持っている若い人たち。 |
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メンター会員 (Mentor) |
そのメンティを支援する気持ちとノウハウ・能力のある職業人達。 |
法人賛助会員 | 就業意欲のある若い人たちを求める企業・団体。 |
企業と就業意欲のある若い人たちは、お互いがお互いを必要としながらも不幸なミスマッチが起きています。長期にわたる景気の低迷、採用のグローバル化、学校教育の問題、新卒一括採用という雇用慣行、等々さまざまな原因があるでしょうが、それを評論していても始まりません。
人生のターニングポイントに立っている若い人たち(メンティ)を、人生の少し先輩(メンター)という立場からサポートしようという草の根活動をリーマン・ショック後の2010年からはじめ、その輪の広がりから2014年8月、非営利型の一般社団法人として設立したのがCMNです。
幸い2016年あたりからは徐々に売手市場になり、正社員として入社することはそれほど難しくなくなりました。一方で、せっかく入社した会社をやめたいという相談や、過重労働やストレスから休職に追い込まれるケースが出はじめました。電通の過労死自殺という痛ましい事件もあり若者支援は新たな局面を迎えました。
受入側の企業からも若者の定着化のご相談を受けるようになり、メンター制度の導入やメンター養成をサポートするようになりましたが、実際にご相談を受けて現地でヒアリングをすると、人手不足の深刻化や業務システムがそぐわなくなっているケースなど、管理者自身が若者以上に困窮している場合もすくなくありません。
我々の若者支援を、若者自身に対してだけではなく、若者が働く職場環境そのものの改善をまで拡大すべきではないかと考え、産業医をはじめ多くの専門家と連携して「若者が育ち能力を発揮する職場づくり」を目指しています。
キャリアメンターネットワークとハローワークや就活塾の違い
CMNは就職をキャリア形成の重要な一部と考えていますが、あくまで一部であって就職できたからといってキャリアの成功とは考えていません。現実に、大卒で就職した人の内平均して3割は3年以内に退職しています。退職はしていないけれどもミスマッチに悩んでいる人は更に沢山居るでしょう。
キャリアの問題はもっと長期の視点で広い視野で人生と重ねて考える必要があります。CMNが目指す究極的なゴールは、皆さんが10年後、20年後に自分のキャリアを振り返ったときに、「あのときCMNと出会ったことが自分のキャリア形成にとってとても良かった」と実感してもらうことです。
そのために具体的には三つのサポートをします。一つは、納得のいくキャリアの選択です。二つ目は選んだキャリアの初期的段階で挫折しないだけのスキルとマインドの養成です。そして三つ目に就職や起業やその他自分の選んだ方向対して一歩を踏み出せるようにサポートします。
さらに、就職で終わらないキャリアの問題をサポートしますので、就職後もいつでも相談にこられるように、お互いの関係を大切にしていこうと考えています。そしてできれば、いつかは皆さんもメンターとしてCMNに参画してくれる日が来ることを願っています。
キャリアメンターネットワークはどのようにサポートするのか
具体的な活動内容は主に下記の四つのフェーズを、それぞれの専門家であるメンターがサポートします。
目指すキャリアは一人一人すべて違います。固定的なモノを押しつけませんので、まずどうなっているか状況を確認しましょう
1.Career Consulting
自分自身でもまだ考えがまとまらないこともあるでしょう。職業経験が無ければリアリティもありませんし、良く分からなくて当たりまえです。そんなときは仲間やメンターの力を借りて考えてみましょう。
これまで何をしてきて、何ができて、何が好きでさあこれから何を目指してやろうか?
2.Training
トレーニングはハードです。なぜならば、入社がゴールではなく、そこで生き残り、勝ち上がることを目指しているからです。
しかし決して難しい事ではありません。仕事の多くは反復訓練によって正しい手順さえ覚えればあとは慣れの問題なのです。
スキルは「習うより慣れろ」です。
だからCMNでは学校ではなく、企業と同じルールで運営します。
約三ヵ月間トレーニングをします。平均して平日毎日一時間程度のWBT。毎週一回は集まって3時間のスクーリング(18:00-21:00)。後半ではビジネス体験やインターンシップ(有償)もあり充実した内容ではありますが、アルバイトや仕事をしながらでも続けられます。
なぜ3ヵ月も集中トレーニングする必要があるのでしょうか。
それは就活する相手の企業に認めてもらうためです。「3日間トレーニングをしました」では何の価値も認められません。あなた自身の職業人としての価値を高めるために職業経験から身に付けるとしたら3年程度はかかる基礎スキルの最も重要な部分だけ集中して身に付けます。
3.Activity
おおいに楽しもう。
仕事ができる人は、遊びも上手。
他者と共に夢中になってやるってのは仕事も遊びも同じだから。
新しい事にチャレンジする。
答えのないことを自分たちで創造する!リスクと混沌とした状況を楽しむ!
これってINNOVATION!
ビジネスで必要な対人関係能力は仕事だけではありません。一緒に飲み、食べ、語り、遊び、多いに楽しむ上でも対人関係能力を磨く必要があります。実際に企業に入れば、歓送迎会や打ち上げパーティー、忘年会や新年会、宴会や接待など仕事と遊びの中間のような場面は良くあります。そして採用をしている人たちの多くは、そう言った場面も含めて最終的な判断基準として、「この人が職場に入ったらどうなるだろうか」ということをチェックしています。
だから、遊びながら多くのことを身に付けましょう。
4.Matching
プレゼンテーションを聞いてもらって、立ち居振る舞い受け答えで実力を示そう。
インターンシップで試してもらい、面接では腹を割って本音で話そう。
Good Job!
賛助会員企業との合同イベントやマッチングの機会を儲けます。そこでは会社説明を聞いたり、職場見学をしたり、質問したりと企業を知ることと同時に、我々を知ってもらうためにプレゼンテーションをしたり、おもてなしをしたり、様々な方法で相互理解を深めていきます。
CMNでは就職先は賛助企業に限定していません。どこでも好きなところにチャレンジしていただいて結構です。あるいは起業や留学、ボランティアを目指しても結構です。
キャリアメンターネットワークに興味が湧いたら
是非一度説明会に来てください。もちろん無料。
入会の必要もありませんし、勧誘もしません。
キャリアはすべて自分で判断して決める事ですから。