そんな中での楽しみは映画鑑賞。もともと人並みに映画は好きだったものの、それほど頻繁に観るわけではありませんでした。
昨年、仕事のつながりでお誘いいただいた月例の映画ファンの食事会に参加するようになり、そこでのお仲間の映画愛や知識に刺激を受けて俄然鑑賞欲が高まってきました。
これまで、人生での通算鑑賞本数がせいぜい130本だったのが昨年は年間で30本超え、今年はなんと2月11日の時点で20本も観てしまいました
そんな時間がどこにあるのかというと、超強力な「劇場環境」ができたからです。
一つは、たまたまアマゾンのタイムセールで目にした小型プロジェクターを買ったこと。持ち歩いて仕事のプレゼン用途にしようと思ったのですが、試しにベッドの枕元に設置してみたら寝転びながらの100インチ寝室劇場ができてしまった。2万円未満の格安ホームシアターの完成です。枕元から音声を聴けるのも快適なのです。
もう一つは、映画鑑賞専用に購入したファーウェイのタブレット端末。画質、音質ともに最高でこちらは移動時間の電車内劇場です。立っていても満員でなければ問題なし。自宅と都内の往復で普通の映画ならほとんど観られてしまいます。モバイル映画館です。
コンテンツはどうしているかといえば、「Amazonプライム」や「HULU」の見放題プラン。Wifi環境でダウンロードしておけば通信量の消費も気にしなくていい。プログラムもけっこう充実していてT〇〇TAYAへDVDを借りに行くことも(ほとんど)必要なくなりました。「今さら」の名作、定番で観たことない映画が山ほどあるので、楽しくて仕方がありません。
今回の記事がキャリアに何の関係があるのかといえば(正直に言うとかなりこじつけですが)
① 忙しい中でも、ちょっとした投資と工夫次第で楽しみの時間は十分に取れる。脳がリフレッシュできて、仕事の集中力が回復し、生産性が上がる。
② とことん凝ってみると人に話せる話題が増える。僕の場合は、ようやく堂々と「映画鑑賞が趣味」と人に言えるかな、というレベルになった。
③ 映画は「人間」を知る格好の勉強材料である。キャリア観を考えさせられることも多い。『ザ・ファーム 法律事務所』の若きトム・クルーズの姿に、少し過去の自分を投影してみたりもしました(僕は弁護士じゃないですが)。
黒澤明作品をこれからじっくり鑑賞していくのがこれからのノルマです。
難しいのは、人生の時間には限りがあること。映画を観る時間分、何かを削っているわけで、今年は読書のペースがガタ落ちになっています。でも活字ばかりに偏っていた僕の生活に映画が入ってきたのは、人生の新しい展開の一つだと思うのです。