今回のテーマ、かなり迷ったのですが、この記事は今日のこのタイミングでしか出せないのでこれに決めました。「選挙」です。
明日は3年ぶりの参議院議員選挙投票日。もう期日前投票を済まされた方もいらっしゃると思います。僕は1987年に有権者になって以来、地方選挙を含めて投票を棄権したことは一度しかありません。そのたった一回も自らの意思で棄権したり面倒だから行かなかったりではなく、「できなかった」のでした。
その選挙とは、小泉純一郎内閣による、あの「郵政解散」です。
そのとき僕は家族帯同でイギリスへ留学中でした。MBAコースがいよいよ始まるちょっと前。在外投票制度は存在していましたが「現在住んでいる国外の国・地域に通常3ヶ月以上在住であること。」に引っかかりアウト。7月に渡英したばかりで(ロンドン地下鉄、バス同時多発テロの数日後)、9月の選挙だったのです。
自分の政治的なスタンスを述べることは本ブログの趣旨に沿いませんので、ここでは「投票することとキャリア」を考えてみたいと思います。
毎回選挙の投票率を見たとき、このブログの読者の皆様の中にも「行かない」「無関心」の方が一定比率でいらっしゃるのではないかと推察します。自分のたった一票が社会を動かす、政治を変えるとは思えないし、誰が当選しても同じだろう、という感覚は分からなくもありません。
自分だってそれほど偉そうなことは言えず、地元市会議員選挙あたりだと誰が立候補しているのかもよく知らないまま投票所へ行き、投票所でしばし考えて決める、などという「典型的浮動票」人間なわけです。それでも毎回、考える。組織に動員、影響されていない「浮動票」であることにむしろ誇りを持っています。
投票の決定理由はいろいろです。人で選ぶこともあれば(特に地域密着の場合)、選挙終盤情勢を見て「当落線上」の人(政党)を助ける、または落とす意思を示すこともあり、たまに明らかに当選無理な死票覚悟の投票もします。
どんな投票行動であろうと最も重要な国民の権利の一つである参政権を行使しないのは、自分の将来を考えることを一部放棄しているように僕には思えます。
「選挙に行かない」態度、行動は、「自分のキャリアを、節目節目で悩みながら、真剣に考える」努力を怠る姿勢にもつながってくるのではないでしょうか。キャリアは、社会や経済のあり方や流れと切り離せないのですから。
なんだか当たり前のヒネリのない文章になってしまいました。
イギリス在住経験者として今回の「Brexit投票」の成り行きから目が離せず、民主主義って難しいなあと考える毎日なのですが、皆様、投票には行きましょうね!