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第15回 自分で「働き方改革宣言」してみよう。

一歩ずつ、前に進もう 2016/10/15(土) 12:59

CMNブログ第二週担当の水谷弘隆です。

今年は、例年になく劇場へ出向いて話題のヒット映画を観ています。

『スターウォーズ フォースの覚醒』、『シン・ゴジラ』、『君の名は。』、『ザ・ビートルズ EIGHT DAYS A WEEK』(これはややマニア向け)。自宅でのAMAZONプライム見放題を含めると今年は30作以上鑑賞できそうです。まだ余裕には程遠い独立2年生ですが、突っ走る日々の中、たまに立ち止まってインターバルを取ろうと意識するようになりました。悪くない傾向だとは思います。

 

 

サラリーマンの皆さんは立ち止まって仕事を忘れる時間を確保できていますか。

このたび、「TOKYO働き方改革宣言企業」なるプロジェクトのコンサルタントをやらせていただくことになりました。

https://www.seisansei.metro.tokyo.jp/consultant/index.html

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「都内企業の働き方改革の機運を高めていく」ために、中小企業を中心に社員が働きやすい制度を整備して実行してもらおうという取り組みです。

具体的には、「働き方の改善」として「フレックスタイム制度」、「短時間正社員制度」、「テレワーク制度」、「在宅勤務制度」、「勤務間インターバル制度」、「朝型の働き方」、「週休3日制度」。「休み方の改善」として「業務繁閑に応じた休業日の設定」、「年次有給休暇の計画的付与制度」、「記念日等年次有給休暇制度」、「時間単位での年次有給休暇制度」、「連続休暇制度」、「リフレッシュ休暇制度」、「育児・子育て・介護等目的休暇制度」、「ボランティア休暇制度」が含まれています。

これは、会社側の意識改革を求めるものですが、「忙しくて余裕がない」とぼやいている方は、自分自身の「働き方改革」を考えてみてはいかがでしょうか。

規則で会社に認められていない働き方、会社がルールを変えたり環境を整えてくれたりしないとできないものももちろんあります。でも、例えば「長時間残業」などはどうでしょうか。業種や職種により融通が利きにくい職場でも、「自分で改善できる余地はまったくない」ことは絶対にないはずです。

いちばんやりやすいのは「朝型シフト」でしょう。

会社が始業を繰り上げるのではなく、時間外労働を朝に移してしまうのです。僕の場合、よりによって業務が超多忙な年に中小企業診断士の資格を取ろうと思い立ち、勉強と仕事の両立に並んだ末にたどり着いた方法が「7時半出勤」でした。

出勤に1時間半かかるので冬の朝など非常に辛い。それでも5時前に起床して勉強してから出勤し、同僚が出社してくる前に集中して仕事を片付け、夜はできるだけ早く切り上げて帰宅したり予備校へ行ったりしました(それでも予備校出席率は30%がやっとでした)。

早朝出勤の効用はたくさんあります。電車が空いているので満員電車の苦痛を回避できる、電話もかかってこない静かな職場で集中できる、朝は頭が冴えているので仕事がはかどる。何より、「自己管理ができて生産性が高まっている」感覚が気持ちよいのです。早朝は季節の移ろいが分かりやすいのも発見でした。

副次効果としては、「上」の覚えがめでたくなる、特に狙っていなかった嬉しい誤算がありました。長時間残業は、(緊急時など)そうならざるを得ない特別な理由がない限りまったく評価されていない。むしろ「だらだらと仕事が遅いやつだ」と思われているかもしれないのです。早朝だとなぜか「頑張っている」と思ってくれるのです。

夜遅くまで仕事をしてしまうのは、「お尻が決まっていない」のも原因の一つです。「終電」しかリミットがないのはいかがなものでしょうか。

残業を減らして社外の勉強会に参加すれば、他社、他業種の人の考え方に触れられて刺激になるし、仕事へ好影響を持ち帰ることができるでしょう。

自分へのアポをスケジュールに書き込んでしまうのはお勧めです。例えば映画や美術館、スポーツ観戦やコンサートに行くなど、飲み会以外のちょっと非日常の気分転換がいいでしょう。決めてしまえばそれまでに仕事を終わらせざるを得ず、気合いと集中力でできてしまうのです。

TOKYO働き方改革宣言」は「問題点抽出原因分析目標・取り組み内容設定」から始まります。この秋、できることから「自分働き方改革宣言」をしてみませんか。