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会社選びって難しい!

北の大地から 2015/08/22(土) 13:23
私の職場近くの北海道庁赤レンガ庁舎、もう花の季節も終わりに近づいてきました。 私の職場近くの北海道庁赤レンガ庁舎、もう花の季節も終わりに近づいてきました。

今月から第4週のCMNブログを担当いたします、敷村朝生(@札幌在住)と申します。

大学では電気工学を専攻し、その後技術系総合職 として鉄道会社に入社、以来20年この会社一筋で今日に至っております。社会人としての「キャリア」をテーマにいろいろ論じる、このような場の中では、 ちょっと普通すぎるように見える経歴の私ですが、それはそれなりにいろいろ頑張ったり、へこんだり、苦労したり、喜んだりして「今の私」がありますので、 そうした拙い経験と、そこから学んだことをベースに、仕事とキャリアステップについて、思ったことや考えたことをお話していきたいと思っています。

今月から第4週のCMNブログを担当いたします、敷村朝生(@札幌在住)と申します。

大学では電気工学を専攻し、その後技術系総合職として鉄道会社に入社、以来20年この会社一筋で今日に至っております。社会人としての「キャリア」をテーマにいろいろ論じる、このような場の中では、ちょっと普通すぎるように見える経歴の私ですが、それはそれなりにいろいろ頑張ったり、へこんだり、苦労したり、喜んだりして「今の私」がありますので、そうした拙い経験と、そこから学んだことをベースに、仕事とキャリアステップについて、思ったことや考えたことをお話していきたいと思っています。

私の職場近くの北海道庁赤レンガ庁舎、もう花の季節も終わりに近づいてきました。

 さて巷では、今年も就職活動で人生を懸けた悲喜こもごものドラマが展開しているようです。私も会社員をしながら、とある大学で研究員をしていますし、このCMNを通じて知り合う人もいて、就活生と接するチャンスも多く、彼らの人生の決断に迷惑をかけない程度に(微妙ですけど!?)、相談に乗ったり、アドバイスをしたりしています。
 お話を聞いていて、最近みんなに共通するなと思うことは、受験する会社を選ぶとき、いろいろな手段を駆使して情報を集めて、非常にポジティブに試験に臨むのですが、困ったのは実は内定が出た後。一社受かっても、百社合格しても、選ぶのはその中のただ一社。複数の会社からいざ選ぶぞ!というのも大変でしょうし、たとえ一社でももう少し粘るか?それともここに決めるか、いやそれで本当にいいのか??・・・と真剣に悩む人が増えているなと思うこと。

 いろいろ悩んだ末に自分なりに一応、というか仮に結論を出して、私のところに相談に来てくれるのですが、受ける会社を選ぶときの理由と、入る会社を最終的に選ぶ理由の、ギャップがとても面白いといいますか、大変興味深いです。
 受ける会社を選ぶ際には、自分の専門や興味、自己分析などを経て、業界を選び、リクルート用の会社案内を隅から隅まで読み、機会があればOB・OGなどの話を聞いたり、ネットからあらゆる内容を調べた上で、慎重にかつ確信を持って会社を決めて、ESを出したりするようです。

 一方、一社なり複数社、内定をもらった企業を最終的に選ぶ時は、上述したロジックはだいたいどこかに吹っ飛んでいることが多くて、一応選んだ企業について「結局悩んだ結果、何が決め手になった?」と、聞いてみると、「最終面接の面接官である社長がとても良い感じでした。」とか「採用担当者から、試験を受けに来てくれてありがとうって御礼を言われて感動しました。」、ちょっと変わったところでは「この会社しかもう残っていないんです。(涙)」など、いずれにせよかなり感情的な理由が率直にあって、「でも、そんな理由で決めてしまっていいのでしょうか?」という不安が残ってしまうようです。「あるある!」という人も少なからずいるのでは?と思います。

 就活の入口と出口で、会社選びの理由や基準が違ってしまうのですが、私は全然問題無いですよと思うのです(実際にそう言っています!)。まだ働いてもいないのに(少々インターンしていても同じことです)、その会社の中に自分がイメージした職があり、まして多彩な仕事の中でそれをできるかどうかということは、正直わかりません。まして、その仕事をすぐ辞めたから失敗したとか、ずっといることができるから成功だなんてことは絶対にありません。逆にその時は全く知らない仕事と出会って、実はそれが天職だったということも良く聞く話です。そういう試行錯誤の中で自分の仕事を探していく経験の多い人ほど、キャリアというものは多彩で、充実していくというのが、普通なのだと思います。

 とても優しく見えた面接担当者も、実は鬼のような(!?)とても厳しい先輩だったなんてこともあるかもしれませんし、「いつでも訪ねておいで」と言ってくれた社長さんもいざ会社に入ると何年も会えないということもあるかもしれませんが、それでも良いと思うのです。
 就活生のみなさんが「何となく・・・」と思った決断の理由となる主観的な感情の裏側には、たかが二十数年に過ぎないけど、人生経験や成功・失敗体験など、言葉や文字にできない自分なりの価値観や職業観があります。ですから、どんな些細で、一見くだらなそうに見える理由でも、少しでも気に入るところがあれば、まずはその会社に入っちゃうくらいの気持ちで良いと思います。今はたまたま自分と合う、合わないと「感じる」だけのこと。これから自分自身も、あなたの周りも、行こうとしている会社も大きくダイナミックに変化していきます。逆に第一志望の会社に入った方が、入った後に自分のイメージと実際とのギャップに唖然として、モチベーションがぐっと下がって苦労することもありますからね。

え? 私ですか?

 もちろん、第一希望の会社に入りました。それで、相当悩み、苦労しましたけどね(苦笑)。

その大変だったお話の続きは、また来月に。

 

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