キャリア メンター ネットワークは、将来性ある若者のキャリア形成をサポートします

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キャリア形成をさまざまな視点で見つめます

明けましておめでとうございます! 昨年は大変お世話になりました。 本年もよろしくお願い申し上げます。

新しいコミュニティの構築を目指して 2016/01/01(金) 16:54

新年ですのでまずは、「昨年は大変お世話になりました」を御礼と共にご報告申し上げ、「本年もよろしくお願い申し上げます」を抱負と共に述べたいと思います。

◆昨年は大変お世話になりました

 昨年は苦戦の連続でした。大学卒業時点で就活に失敗した人は、約年間10万人。そして就職できたけれども3年以内に辞めてしまう人は約3割。その他諸々あわせて年間20万人程度の若年キャリア漂流者が生じていることはデータとしては分かっています。

 彼らは職業人生の岐路に立っており、なおかつ経験もスキルも人脈も無いため自力でのキャリアシフトが難しい状況です。そして「しばらくバイトでもして」と考えているうちにそのまま方向が決まってしまいます。キャリアメンターネットワークとしては一番支援の対象にすべき属性であると考えました。

 しかし、我々はそういった人達に会う機会がほとんどありません。どこに行けば会えるのか、どうすれば彼らにメッセージが届くのか方法が分かりませんし、非営利手弁当でやっている団体ですから広告宣伝に大きなコストをかけることもできません。

 そこで、ご紹介や、Twitterやfacebookを活用して知り合ったわずかな接点から、個別に一人ずつ対応していくしかありませんでした。とはいえ、Twitterやfacebookでの出会いから相談を受けて支援をするようになるまでの関係作りは膨大な時間と労力がかかります。

 しかもキャリアメンターネットワーク自体がまだ知られていないので、就活者を食い物にする業者と間違われる事もあります。罵詈雑言を浴びたり、Twitterで知り合い夜中まで相談に乗ったあげく捨て台詞がかえってきたり、会いたいと言われ場所を準備してすっぽかされたり。少なくとも100人以上の人にTwitterをブロックされました。

 こうして、メンティの育成やサポートをすることよりも支援すべきメンティと出会うまでにその数倍の時間と労力がかかるという、実に効率の悪い取り組みをつづけてきました。このような徒労感の強い活動を支えてくれたのは活動の主旨をご理解いただいた法人賛助会員やメンターの皆様でした。

本年もよろしくお願いいたします。

※参加者の個人情報の問題もありますのでぼかしてあります。悪しからず。

 法人賛助会員第一号となっていただいたシステムプラザ株式会社様には会場を無料でお貸しいただくなど物心両面からのご支援をいただきました。また、昨年12月27日の日曜日にメンティの勉強会を実施した折には、多数のメンターの方が終了後のパーティに手土産持参で駆けつけてくださいました。年末ぎりぎりで、特に家庭を持つ方にとっては外出しにくい時期だと思い直前に1回だけおしらせしただけにもかかわらず、わざわざ駆けつけていただき、温かいお言葉をいただきましたことは感謝に堪えません。

 多くの皆様のご支援に支えられて、何とか立ち上がりはじめましたことを心より御礼申し上げます。

◆本年もよろしくお願い申し上げます

 さて本年は、さらに多くの課題を解決していかなければなりません。引き続きメンティの募集、育成、キャリア支援を推進する一方、メンターに対するサポートも行わなければなりません。

 現在のところは、理事達の個人的ネットワークでメンターをお願いしているわけですが、中にはメンタリングがかなり難しいケースもあります。メンティが精神的に不安定な場合もありますし、相性といった問題も出てくるでしょう。これらを全てメンターに「お願いします」で済ますわけにはいきません。

 メンターは何をサポートし、何をやってはいけないか。どこまでの責任があり権限があるのかを明確にすること。そのために必要なスキルや知識を提供すること。また、自分一人で抱え込まず、多くのメンターが連携してサポートできる体制をつくること。等々の仕組み作りをまずやらなければなりません。

 そして、我々メンター自身がメンタリングについて、またキャリアについて勉強しなければいけないことがまだまだ沢山あることを痛感しています。今年はメンターの仕組み作りと共に、メンター勉強会も開催してまいります。

 また、若者達の問題だけではなく、就職先となる企業も若手の受入や育成に多くの問題を抱えているケースが多いことも事実です。3年以内に3割の若者が退職しているという現実がありますが、その原因がすべて退職した若者の側にあるわけではないことも明白です。

 人材育成のシステムもなければ、身近な先輩も面倒を見る人もいない。上司は自分の仕事に手一杯で相談にも乗れない。こういった状況の中では、ほんの些細なことで退職のトリガーが引かれます。退職はまだ良い方で、心身に障害を起こしてしまうことすらあります。

 我々が育成しサポートした人材がそういうところに採用され悩んで相談に来た場合、単に本人に「頑張れ」、「辛抱しろ」では何の解決にもならないかもしれません。受け入れていただく企業の側の若手人材育成に問題があるならば、それをサポートするシステムも提供できないかと考えています。

 若者のキャリア支援をするために整備していかなければならない多く課題があることは見えてきました。後は、我々にそれを解決するだけのパワーがあるかどうかが問われているのだと思います。残念ながら我々にはそれだけの力はまだありませんが、“Where there’s a will, there’s a way.”(意志あるところに道あり)と信じてすすんで参ります。

 引き続きご指導ご支援ほど、よろしくお願い申し上げます。

 

 

新年ですのでまずは、「昨年は大変お世話になりました」を御礼と共にご報告申し上げ、「本年もよろしくお願い申し上げます」を抱負と共に述べたいと思います。
堀口卓志

人と組織の問題に30年以上関わってきましたが悩みがつきません。
マネジメントセオリーの多くは 未だに 半世紀以上も前の米国の研究に依拠しておりますが、インターネット以降それらが次々と破壊されてきた感があります。
科学技術のめざましい発展に比べればこれは当たり前のことかもしれません。
私自身も含む旧世代は過去の知識に過度に依存せず、評論をするのではなく、自らが変化にチャレンジすることによって解決の道筋が見つかると考えています。