10月25日日曜日。13時に秋葉原で第1回のスクーリング(集合研修)が行われました。本コースは10月1日より、Web上で助走期間としての配信が始待っていますが、その段階はまだログインできていない人もいますので自己学習という位置づけで、本日が初顔合わせのキックオフミーティングでもあります。
会議室は10月にオープンしたばかりの新しい施設でした。内装も備品も全部新しく、wifiも完備しておりなかなか快適でした。本コースも10月はじまりですのでこの、「できたて感」がちょうどピッタリでした。
本コースは毎回休日の集まりということもあり、会場のロケーションやアメニティは意外に重要です。毎日忙しく働いている中で、平日は少々無理をしながら学習をし、休日を潰して集まるわけですから、集まること自体が楽しくないとモチベーションが続きません。
今回は初回ですのでご来賓の挨拶などあり、学校形式でお話を聞く時間が長いためこういった会場にしましたが、通常は実習が多いので、また全く違った雰囲気の会場を使います。
冒頭、目黒理事長より基調講演をいただきました。日本の伝統的大企業から米国系企業の日本法人トップ、欧州系企業の日本法人トップと正にグローバルなキャリアを積み重ねて来られたご経験から、現在の日本の抱える構造問題を政治経済など幅広くとらえ、また人工知能などテクノロジーの世界的潮流なども踏まえた上で、キャリア問題を位置づけられた格調高いお話しでした。
その中に「鍵を握るのは、企業・個人・社会システムそれぞれの創造性」という言葉があり、キャリアメンターネットワーク自体も今後「創造性」をどう発揮していくかが問われていることをあらためて実感しました。
次に1対1の総当たりで自己紹介をしました。CMNのトレーニングは、企業研修と違って受講者それぞれのバックグラウンドも違いますし、そもそも現状に不安を抱えている人もいますので、立ち上がりはどうしても緊張感があります。そこで固さをほぐす意味も含めて会話を楽しみました。
隣に座っている人が誰だかわからない中で受講するのと、直接話して少しだけでも理解でき、また自分を知ってもらった人達と一緒に聞くのでは安心感がだいぶ違います。全体にほぐれ笑いや暖かさが出てきたところでご来賓のお二方にごあいさつをいただきました。
お一人は、株式会社日本マンパワー取締役の 片山 繁載様です。新入社員時代から取締役解任(その後再任)まで、ご自身のキャリア漂流の赤裸々なお話を交えて、若い人達に暖かい応援のお言葉をいただきました。
同時に我々に対してはキャリアカウンセラーとメンターの役割の違い等、示唆に富んだお話しを頂戴しました。キャリアカウンセラーの日本導入からジョブカフェに至るままで、日本のキャリア史の一翼を担ってこられた片山さんのお話しを直接お聞きできたことは我々メンターにとっても大きな学びになりました。
※ダイヤモンドオンラインで片山さんの「50代“アラウンド定年”社員のトリセツ」が読めます。http://diamond.jp/category/s-50torisetsu
もうお一人、公式の来賓ではありませんが、今回の受講者の会社の先輩でもある某氏が手土産を持って応援に駆けつけてくださいましたので、折角ですからご自身のキャリアについてお話しいただきました。
製薬系上場企業のMR職で入社8年目、現在新製品導入でご多忙な中(業績急騰中とか)、休日を潰して後輩の学習の応援に来るというのはメンターの鏡です。こちらはそのスタンスから勉強させていただきました。
キャリアという正解のないものを検討していく上で、ロールモデルとなる方の生の話しは大変参考になると同時に、勇気を与えてくれます。また、キャリアの問題は詰まるところ自己責任ですから自分で切り拓くしかありませんが、応援してくれている人達がいるという実感を味わえたのが大きな収穫でした。
その後、コミュニケーション概論についてのレクチャーがあり、続いて第1回の実習として「自己紹介5分間スピーチ」に全員チャレンジしました。初回にしてはみな堂々としており平均以上の出来でしたが、そうは言っても強く印象に残る様なものではなく改善点は山ほどあります。スピーチは録画して、いつでもネット上で見られるようにしてあります。半年後にこれがどうなっているか今から楽しみです。
終了後の懇親会。夜の予定が入っているため参加できなかった2名を覗き全員参加。飲み会も重要なコミュニケーションの場ですから、学習の一環として無料です。強制ではありませんがなるべく参加をお願いしています。
ここでの対話から生まれるアイデアがキャリアメンターネットワークの創造性の源泉になっていくのかもしれません。多くの皆様のご支援で、暖かな雰囲気のスタートが切れたことを感謝しつつ、挑戦への決意を新たにした一日でした。