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キャリア形成をさまざまな視点で見つめます

最近経営者について感じているところと極秘プロジェクト

新しいコミュニティの構築を目指して 2017/12/04(月) 06:47

 

 最近すごいな!と思ったのはZOZOTOWNの採寸用ボディースーツ。

http://jp.techcrunch.com/2017/11/22/zozotown-gives-away-measurement-suit-free/

快挙ですね。革新的なサービスが最初から完璧ということはないと思いますが、いずれはある種の顧客層については根こそぎ持っていくだろうと思います。さらにそこから得られるデータはファッション業界の枠を超えて活用されるかもしれません。

 

 もう一つ、なるほどと思った象徴的出来事はAbemaTVで元SMAP3人の「72時間ホンネテレビ」です。

7400万視聴だったそうです。視聴者数は非公開でオリコンが207万人と推計してあとで撤回しましたが、まあどちらにしても快挙と言っていいと思います。
https://news.yahoo.co.jp/byline/okadayuka/20171106-00077818/

 

テレビ局、J事務所など既得権益を守ろうとする旧勢力と、その殻を破って芽を出そうとする新興勢力の対立の構図が明確なので、元SMAP3人組のファンだけじゃなくその対比を楽しんだ人も多かったんじゃないでしょうか。時代が変わるって体感はワクワクしますから。

 

この二つの未来を予感させる出来事に共通していると(私が勝手に)思うのは、経営者が美人好き、いや、「人間臭い」といったほうがいいかもしれません。顔が見える経営者というか、人間としての存在感があります。

「72時間ホンネテレビ」は藤田社長が自分の別荘に友人の芸能人、スポーツ関係者、等々を呼んで私生活を見せるという建付けでゆる~く始めたようです。これなんかも地上波のテレビ局ではとてもできない設定で、社長が藤田晋さんじゃなくて◯◯テレビ放送網株式会社 代表取取締役社長☓☓様のご自宅です、じゃ成り立ちません。だれも見たくないし。
藤田社長のtwitterには元SMAP3人組との写真も何枚かあがってますけど、思えば全員同世代なんですね。
https://twitter.com/susumu_fujita

 

それと比べるのもなんですが、最近の東レ、神戸製鋼、三菱マテリアル、日産、スバル、商工中金と不祥事続きの伝統的大企業のトップは、今回の不祥事で始めて見た人ばかりです。肩書きがスーツ着ているようなもので中の人間にはだれも興味がないといっては失礼ですが、たまたま社長だった時に不祥事発覚して不運な人だな、くらいしか感想がないのです。

 

伝統のある大企業のトップだから人間味がないのかというとそうでもなさそうです。たとえば奇跡の復活を遂げた時の日産のカルロス・ゴーン氏は顔の見える経営者で人間を感じさせました。

来日した時は、ブラジル生まれのレバノン人でフランスで教育を受けたという想像もつかない生い立ちと、とっつきにくそうな顔とコストカッターという異名で、まったく理解不能でしたが、次々と漏れ伝わる言動は、経営成果が出る以前に人心を掴みました。肩書きでは人心は掌握できません。人間カルロス・ゴーンの存在は復活の鍵だったと思います。

いま時代を牽引する、前澤氏、藤田氏が人間臭いだけでなく、その前の世代の孫正義氏も柳井正氏も実に人間臭いエピソードの多い方々だと思います。さらに遡って、本田氏や盛田氏や松下氏も、その偉業はとても真似のできるものではありませんが、人間味を感じます。

 

ここで端折って結論に行きますが、肩書きしかわからない経営者が経営する会社と、人間が経営する会社の違いがあって、いくら経営方針にイノベーションとか掲げても、人間が経営する会社の方が圧倒的に有利と感じています。

 

とはいえ、前澤さんや藤田さんのような経営者でなければイノベーションは起きないと言うわけではありません。たしかにそういうトップがいれば有利ですが、トップ主導でないとイノベーションが起きないわけではありません。

革新的なことははじめから「会社」という単位で起こるわけではなく、「現場」とか「個人」がその出発点になることがほとんどですから、そこをまず「人間」が活躍できる場にすれば成功確率は格段に上がります。

経営者同様、管理職も職場で肩書きや役割をこなすのではなく、人間として持っている個性を発揮して、人間的繋がりの中でマネジメントをし、メンバーにも人間としての潜在力を発揮できる場にすることが必要です。人間復興のマネジメントというと大時代的ですが、そこが経営の焦点になってくると思います。

 

とはいえ、思うだけでは何も始まりませんので、現代の職場がどうなっていて、成功しているところはどうしているのか、そのキードライバーは何か等を調べて、レポートを出します。

CMNが中心となって専門家のお力も借りながら100社程度のサンプルで職場の実態分析を行う実証実験企画を極秘裏に進めておりますので、乞うご期待!coming soon!

 

 

 

 

堀口卓志

人と組織の問題に30年以上関わってきましたが悩みがつきません。
マネジメントセオリーの多くは 未だに 半世紀以上も前の米国の研究に依拠しておりますが、インターネット以降それらが次々と破壊されてきた感があります。
科学技術のめざましい発展に比べればこれは当たり前のことかもしれません。
私自身も含む旧世代は過去の知識に過度に依存せず、評論をするのではなく、自らが変化にチャレンジすることによって解決の道筋が見つかると考えています。