2年前の今頃は長年のサラリーマン生活から離れたばかり。まだ独立して間もない日々でした。その頃の僕はどういう毎日を送っていたのか。
2015年7月15日の記録を見ると、7時に起床して、「毎朝5時に起きてジョギングすべきだ」と反省の弁から始まっています。 その日の記録は少ないのですが、20代の起業家や、ちょっとした臨時収入の提案をする人に会い、またその週に行うセミナーの準備をしていたようです。そのセミナーも本業としてやろうとしていることとは直接関係のないもので、前後1週間ほどの記述を見ても、中小企業診断士として受注した仕事は全くやっていません。それどころか、まだ未練たらしく再就職の可能性まで考えていたのです。
独立してしまったが、これからどうやって食べていくか。そのことばかりを必死に考えながら、あり余っている時間を多方向に分散させていました。
当時のノートをみると、収入になる可能性がある活動のリストが書き出されています。15個挙がっている収入項目でその後実現して収入になっているものは一つもありません(このうちの1つだけは、これから改めてきちんと取り組んでサブ事業にする計画です)。逆に、本来独立した目的のはずの、中小企業診断士としての本格的な経営コンサルティング活動がこの中に入っていないのに自分ながら驚き呆れます。
権利収入的な楽に稼げそうなビジネスや、面接を受けられる可能性がある企業名まで列挙しているのだから軸がぶれまくっていたわけです。フォーカスが「事業」ではなく「収入」になっている。
あれから2年。今でも余裕たっぷりとはお世辞にも言えないしもっともっと稼がなくてはせっかく独立した意味がない。そんな、まだまだこれからの状況であるとはいえ、「独立した意味」にまっすぐ沿った活動で100%(週末も夜も動いているので150%か?)の毎日には全く迷いがありません。
2年前と同じように今も日々リストを作っては直しています。
2年前と異なるのは、完全に「事業」にフォーカスしていて内容が具体的になっていること。お金の面でも見方が「収入」ではなく「売上」「利益」に変化していることです。零細業者とはいえ、2年間で「経営者」に脱皮できたといえるでしょう。
このように自分の内面と行動を、そのときのリアルな事実に基づいて毎日記録してきたからこそ、僕はいま、自分の変化をトラッキングして分析できるのです。
独立からの数年間は誰もが苦闘する時期であり、僕も恐らく次のステップに向けて新たな苦闘を始めるはずです。今から2年後の僕は2017年7月15日の僕を振り返って、「まだこんなトンチンカンなことをやっていたのか」ときっと苦笑いすることでしょう。
「日記」は続かないものの筆頭に常に挙げられますが、僕のこの「日録」はもう5年以上も毎日継続しています。文章にせず、ただ事実をメモしていくだけだから続くし、何時から何時までどこにいて何をしていたという事実の記録だからこそ後で読んで面白く、役に立っているのです。
僕の2年間の迷走記録は、これから、特に中小企業診断士として、独立を考えている人にものすごい価値をもたらすであろうと気付きました。これも新しいビジネスに、たぶんなります!