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キャリア形成をさまざまな視点で見つめます

めぐり合わせと気づきの年末年始

海外就職女子ららら♪ 泣いて、笑って、夢を見て 2017/01/21(土) 06:00

こんにちは。Alexです。

2016年から2017年になる瞬間、私はキャリアメンターネットワークを通して知り合った、日本の青年と一緒に迎えました。


一度、日本でお目にかかったことがあり「今度シンガポールに行くんです」と連絡を頂きました。聞けば、バックパッカー的に旅をされるとのこと。それならば、お洗濯もできるし、いろいろ都合も良いでしょうから・・・・と、我が家の小さなお部屋に泊まっていただきました。それは、2016年大晦日と、2017年元旦のこと。

 

大晦日。私は小さなチャレンジをしました。

中華系の家族はチャイニーズニューイヤーを祝うホームパーティーに招かれ

クリスマスはクリスチャンのお友達からご招待を受け

ハリラヤやイスラム教のお友達の家にお呼ばれし

ディパバリは、インド系のお友達の家で、食卓を囲む。

 

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 招かれっぱなしで、ご招待していない。「日本の新年」をみんなで祝おう!私にしかできないことだし、と思いつき「突然ながら、ジャパンナイトを開催します」と親しいシンガポール人仲間にご連絡。正月の勢いを借りて、小さなことから「やりたいことをやろう計画」始動。

メニューは、日本らしく「すき焼き」パーティー。普段の質素な食生活とは変えて、「ハレの日」で人をお招きしているのだから、ちょっと豪勢にいってみよう。市場で大きな海老を買ったり、日本の牛肉を買ったり、いくらを買ったり。 今までの「安くても見栄えよく仕上げるアイディア」の発想から、「美味しいものを用意しよう」に方向転換。シンガポール人だって、良い素材を使ったら「美味しい!」って、喜んでくださるくらい、舌が肥えています。

集まってくださったお友達は話がはずみ、楽しい時間になりました。私の予想以上に「日本人の家庭料理」は彼らにとって「うぉー!」と感激の連続。そのリアクションの大きさは、私の魂にエネルギー注入。ま・さ・に!この反応が、欲しかった。

そんなに喜んでいただいたおかげで、料理が売り切れつつあるところに、爽やかな日本人青年の到着。彼は「一体何日食べていなかったんだろう?」と思うくらい、(細身なのに)見事な食べっぷり。カ・イ・カ・ン。作り手冥利に尽きる。

私は、「私の料理が好きな人」が好きなので、幸せの満腹中枢が満たされました。今、このタイミングで「私の好きなこと」を芯から味わうことができました。ありがとうございます。

そんな幸せなパーティーの片付けをしながら、ラジオからカウントダウンの声が聞こえてきます。祭りの後の静かな部屋で、青年と主人と私の3人で「Happy New Year!」と乾杯し、温かく、穏やかな年明け。こんな瞬間「一人じゃない」っていうのがイイ♪「旅人がいる」っていうのも「今しかない」特別感。

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普段は混雑している金融街のホーカーセンター。元旦はガラガラ。

 

 

旅人は、どんないきさつか全くわからないま、シンガポールに流れ着いた青年。

話を伺ってみると、今、まさにチャンスをつかみつつある夢追い人。海外で働くチャンスに片足ひっかけながら、一度しかない人生を自分らしく生きようとする姿が清々しい。彼の話に、10年前の自分を思い出しつつ、懐かしくワクワクしました。

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年末年始の短い期間に5か国を回る計画らしく、「そんな忙しい計画、私はそもそも立てないよ。同じ期間があったら、ひとつの国でゆっくりしそう」と感じながら聞く。自分では思いつかないことだから、やっている人がいると面白い。実際に海外で働く前に、「広く大きく東南アジアを回って、感覚をつかんでみる」なんて、とっても自由に贅沢な旅。

海外に働きたい人にとって、私のシンガポール生活の前半7年は、上司運が悪くて仕事はとんでもなく苦しいものでした。なので、バラ色な意見も言えないし、その経験のせいで私は臆病になった。「一生懸命仕事をする自分」に酔っていたので、休日すら会社にいたし、こんなに小さなシンガポールに住んでいるのに、海外旅行もあまりできていない。観光で人気のバリ島すら、まだ行ったことがない。飛行機で1時間のジャカルタすら、出張で1回行ったきり。飛行機代だって、たかが知れているにもかかわらず。

「私は、彼みたいに思い切った広いリサーチができていないな」と反省。

それから約2週間後。

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昔、仕事で辛い目にあわされた某女性を、7年ぶりに見ました。

某レストラン店内で「お客様は何を食べているのかしら?」と皿を見ながら歩いていたら、とある席のお客様が突然立ち上がって、私にお辞儀をしました。衝撃的だったのは、あれだけ「ひどい目にあった」「絶対に会いたくない」と思っていた相手なのに、私ったら、顔を覚えていなかったんです。お辞儀をしながら「ご無沙汰いたしております。xxxxでございます」と(相手が名前を憶えていないかもしれないので)と名乗りながら、顔をあげてようやく「ああ!この人は、あの時に意地悪されたxxxxさんだ。でも、こんな顔だったっけ?」そのくらい、忘却の彼方。

そして、思ったんです。

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数年ぶりに観光ボートに乗り、水上からマーライオンを見る

 

 

「トラウマになった」と思っていたけれど、それすら勘違いだったみたい。受けた嫌がらせに対して「ありがとう」とは思わないけれど、今となっては「どうでもいい」。そこに気が付いた、20171月の日曜日。

またひとつ、心の殻が脱げて、軽くなった。

青年から学んだことがいくつもあるので、私も少し動き方を変えて、運の流れを変えてみようと思います。

それでは皆様、また来月お目にかかりましょう。