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年頭に決めたこと、結果はいかがでしょうか

海外就職女子ららら♪ 泣いて、笑って、夢を見て 2017/11/20(月) 15:57

 

 

こんにちは。Alexです。

2017年もそろそろ終わり。皆様、年頭に決めたこと、結果はいかがでしょうか?
Alexの場合、広く動き、意識的に新しいことに取組みました。私用・公用で8回海外に出かけ、更にあと2回、仕事で渡航予定を控えています。それも、会社を辞めずに予定をねじりこんでいるため、実態は息もつけない忙しさです

 

この1年で目についたのは「支援」名目の、お金の出し方。

 

着陸前に虹色になるScoot

着陸前に虹色になるScoot

今回は、「創業支援」もうひとつは「海外進出支援」について、日本との違いを感じた事例をご紹介させていただきます。

日本で創業支援のアドバイスを受けたときに、「貯金500万円くらいある?無収入のまま1-2年暮らせる?」という質問に一番打撃を受けました。それは「創業する前には、まとまった貯金がなきゃだめなんだ」という発見。(←あたりまえ?)

そんな私を尻目に、同僚のシェフが、祖国で起業するために退職しました。彼は素朴で実直、仕事は確実で早い。考え方がシンプルで感情の波もない。しかし、クリエイティビティと食のセンスは弱いので、彼が作り出す料理に多少のタッチアップさえあれば、お店の運営自体はうまくいく。そんなタイプでした。


彼が出店するのは、マレーシア、ジョホールバル州。新興国マレーシアも地方経済の低迷は厳しく、泣き言が聞こえてくる一方で、特にジョホールバル州の経済発展は目覚ましい。その中でも賑やかなエリアに出店するので、聞いてるだけでドキドキわくわく。
そんな彼が、出店を思い立った直接的なきっかけは、政府から若者の創業支援で現地の価値感で約500万円相当の支援認可が下りたこと。実績もない若者に、敷金、内装工事、設備費用を賄い当面運営できる程度の大金を、ポンと出資するマレーシアの仕組みに、仰天しました。

 

一緒に働いた私は、彼がどれだけ仕事のパフォーマンス&人間性が高く信頼できるかわかりますが、学歴もプレゼンテーション等もぱっとせず、好成績で審査を通過するスキルもない。そんな彼が、審査を通りました。そう思うと創業支援の「可能性への投資」という意味では、なかなか政府もお目が高い。彼らの「創業支援」とは「実際に自分でやらせること」に焦点が当たり、新鮮で実践的に思えました。

 

日本の創業支援って、どうでしょう?「起業するには?」というテーマのセミナーが中心かもしれません。コンサルタントが、最も安定して収入がある仕組みかもしれません。もちろん、彼らは全力を尽くして創業希望者を応援、指南してくださいますので、サービス素晴らしいのです。
創業支援をする側が、お金を与えるか、知恵を与えるかの違い。
結構、大きな違いを生み出すかもしれません。

 

話は変わって、海外進出支援。

 

ソウルはムスリム同行だったので、食事の楽しみは少し限られました・・・

ソウルはムスリム同行だったので、
食事の楽しみは少し限られました・・・

そんな中、ビジネスにアグレッシブな国は、支援もダイナミックだと感じる場面がありました。特に、東南アジアへ販路拡大を目指す韓国。某イベントに、各国から総勢約100名、飛行機代の一部(安値であればほぼ全額カバー)、ホテル2泊分、移動のバス、食事などなどすべて招待。主催者の目的は、アジア各国のバイヤーを呼んで、自国の製品の海外展開を狙うこと。それにしても、バイヤーを寄せる発想と予算規模の大きさが圧巻。


話は変わって、海外進出支援参加したバイヤーたちも「招待だから来た」というビジネスオーナーが多く、当然、オーナーゆえに意思決定も早い。彼らは発展中の国々で成功している人たちですから、実は標準的日本人よりお金持ちだと思いますが、「招待された」という特典は、彼らのステイタス感につながり、最近では実力者ほど「招待でなければいかない」という発想に至っているようです。生産国に行ってみて、商品以上に、環境の説得力も増すように見えます。逆に生産者も、自国で自分の土俵ですから、より自信をもってプレゼンしているように見えました。

 

日本に限らず出展者が少ない海外販売イベントは、バイヤーも少ない

日本に限らず出展者が少ない
海外販売イベントは、バイヤーも少ない

日本は「海外に売り込みに行きたい人にお金を出す補助」が中心です。特に、物販系は都道府県単位で数件の業者が「xx県商談会」という形で物産展が開かれます。参加業者はとても謙虚。商談会には、知事、副知事クラスが現地入りし、トップセールスされていますが、バイヤーの視点では(自分の出身地でなければ)、一度で幅広く商品を見られる大きな展示会のほうが都合がいい。つまり、この予算、イベント自体が、買い手目線ではなさそうです。日本の国内企業が海外に出ていく「海外進出支援」は、一定の成果を上げています。同時に「バイヤーを日本に呼ぶ海外マーケティング」という発想を取り入れてもよさそうに見えました。特に、東南アジアの人たちは、ステイタス感を大切にしますから、意外とポイントかもしれません。

 

 

そんな2017年の気づきも、心の中に閉じ込めていてはもったいない。

 

最近、私の地元銀行様がシンガポールに事業所を開設され、「地元のご縁」で、銀行の役員からお役所偉い方々とお目にかかれる機会を頂戴しています。そこで、情報交換しながら、「これなら一緒に取り組める」と思うことを、銀行さんが中心にまとめてくださっています。まずは近々、銀行主催の「若手経営者の海外視察ツアーin シンガポール」にて、お話をさせていただく機会を頂きました。2017年の目標、「幅広く動く」の結果が、何かにつながった気がします。

 

これからの私。

 

自分が動いたことに対して、お金をいただく訓練します。私はつい、いろいろとやりすぎてしまうのが欠点です。そして、お世話になったで、「おかげさまで」とお礼をしたい方もいますが、これはもっと自分が成長してからのお話。この点は、一番自分が変わらないといけない、2018年の目標です。

 

そんな状況で日々前進する40代。まだまだこれから頑張ります。

 

それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。

 

 

 

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