同時に、明らかに体力を失ったことも実感しました。約10日間の旅行生活でしたが、家族連れだったこともあり、一人で動く以上に気力体力が必要で、なかなか回復しません。日本滞在中はマラソン状態のスケジュールでしたが、シンガポールに戻って1週間、職場で溜まった仕事を処理するだけで精いっぱい。「若くないとは、こういうことか」と思った次第です。
さて、自分の老化はさておき、それ以外では実りの多い10日間でした。
今回、ホリデイで初めて韓国経由で日本に行きました。オーストラリア時代のクラスメートの韓国人ご夫婦。家族でシンガポールに来てくれたのが最後、それ以降「会おう、会おう」と言いつつそのまま約10年。「いつか韓国に会いに行くよ」を実現できました。EmailやFacebook、クリスマスカードなど、細々と関係はつながっていたものの、今回は3日間お付き合いをしてくださって、じっくりと楽しい時間を過ごすことができました。「次は、せめて数年以内に会おうね」と約束しました。
彼らは普段英語を使わないので、言葉の壁を心配していたようですが、実際は困ることがありませんでした。コトバを多少間違えていようが、「つまりこういうことだよね?」と言い直すと、「ああ!そうそう」と話がよどみなく流れていく。ほぼ10年経っているのに、まるで先週会っていたかのよう。言葉が足りなくても「言いたいことがわかる」。波長と語学力とは別物だと実感した3日間でした。
余談ですが、日本人でありながら第3国に住んでいる私にとって、文字が違う以外、日本と韓国の違いをほとんど指摘できないくらい、あらゆるものが日本とほぼ同じに映りました。主人にも同じだったようで「日本と韓国は、同じ国に見える」「まさかこんなに一緒だとは・・・」と唖然としました。
さて、韓国ホリデイの後は日本へ。今回は東京に滞在し、先月設立した自分の会社の活動をしました。とはいえ、日本とは全くご縁もないまま10年ですから、「ビジネスグランプリを頂戴した区から活動を始めよう」と3日間セミナーを開催しました。私の緊張はよそに、受講者の方々が優しくて、楽しく進めることができました。私の最大の強みは、現場事例の
生々しさ。3日間、ありがたいことに質疑応答が比較的活発でしたが、それに対して答えられる情報を持っている自分に、我ながらちょっとビックリ。
キャリアメンターネットワークからも、理事の水谷さんが、初日に応援に来て下さいました。セミナー後、ミスタードーナツでほかの方々も交えて、セミナーへのアドバイスを頂いたり、お互いに情報交換。実はその時間がプラスαでとても楽しいものでした。初めて(久しぶりに)会った人が集まり、楽しい刺激を頂けるのは、それぞれがコンサルタントとしてプロだから。「言いたいことがわかる」共通の素地を、各人が持っている気がしました。珈 琲とドーナッツで、教科書のように健全な、学びの多い楽しい時間でした。
その翌日は、キャリアメンターネットワークの第一期生さんがお越しくださいました。実は、帰国のタイミングがうまく合わずCMN出身者に直接お目にかかるのは初めて。ご本人は、人生に前向きで、夢を模索する様子が(自分と共通していて)応援したくなりました。それぞれ活動をしながら、いつかチャンスがあったら、お互いのベクトルの交差点が出てくるかもしれません。「こういう方々がCMNにいらっしゃる」と思うと、ワクワクしました。次の接点まで、お役に立てる私になれるように、頑張ります。
そして、2月にビジネスグランプリの賞をくださった方々に御礼のご挨拶へ。
正直、賞を取ったあと「これからものすごく忙しくなるよ」と言われましたが、誰からも全く音沙汰がなく、拍子抜けでした。逆に、「みんなも取っ掛かりがつかめないのかな?」と考えを改め、自分から夢を語ったほうが、相手も反応がしやすいかもしれない、と自己表現することから始めたのが、セミナーを実施した理由です。すると、やはり構想をもっていらっしゃる方はいるもので、そのお考えの方向性が会っているか、私がどう絡むことができるか・・・私が活動する場を、構想の中で用意してくださっていました。
面談前は「何をお話ししようかな」とドキドキしていたものですが、お話をリードしてくださったので、私はそこに会話をはさむだけでしたが、「私たちは、同じ構想を持っている」と実感できるミーティングになりました。30分頂戴していましたが、1時間まで枠を広げてくださり「言いたいことがわかる」ミーティングでした。 私はその構想に会う提案を行い、決定すれば、粛々と実行していくのみ。そしてそれが将来にわたり、私の会社にシンボリックな実績になるはず。
そんなわけで、疲労回復に時間がかかっているAlexですが、この10日間の行程で「言いたいことがわかる」人の存在が嬉しく、「私は一人じゃない」と実感し、これから開く扉にワクワクしているAlexなのでした。
それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。