1.解雇
先日、フィリピン人のスタッフを即日解雇しました。
海外に新規出店のため職場長を長期出張中に派遣している間、革命を起こそうとしたのですが、その批判の先にビジョンがないため、度を越した嫌がらせだったことが原因です。
例えば「みんなのチップをスタッフに配分すべき」と、無断でみんなのチップ(現金)に手をつけて、スタッフに配分してしまったこと。横領ではありませんが、責任者の許可なくお金を使ってはいけません。それを、「Aさんの指示を受け、私は従った」と、責任を他者に渡すこと。
同僚の悪口を聞き続ける後ろ向きな時間は食事と共に始まりました。
かつ、自分は正義の味方、スタッフの代表と信じ、正しいことをしていると思っているので、さらに悪い。
残念ながら、判断力が弱いジュニアスタッフが洗脳されて出勤しなくなるなど、直接的に職場に悪影響が出はじめました。従って、やむを得ずフィリピン人スタッフは即日解雇する強硬手段を取りました。
そうは言っても、私自身、シンガポールで4回の解雇経験がありますので、状況は違えど、外国人が海外で仕事を失うことの状況の大変さは、わかりすぎて辛い。就職先がなくなれば国外退去・・・というのも、外国人労働者の現実なのです。
そして、(考えたくなかったけれど) 、解雇する立場になると、私を解雇した人たちは、どういう理由で私にナタを振るったのか…も、思いが及ぶものです。ま、平たく言うと、合わなかった、に尽きるのですが。
今回の場合も、例えば私がフィリピン人スタッフの密告を信じてしまう幹部だったら、「言われるがままに職場長を懲らしめる」というシナリオも成立したはずです。
ところが、私は時間をかけて各スタッフの性格や働きぶりなど総合的に勘案した各スタッフ像を持っているため、数か月前に入社したばかりの悪意の報告に対して「そうは思わないんだけど」と感じ、今の会社にとって必要な人を残し、そうでない人には退去願う、という結論に至ったわけです。
トレーニングで修正できるスキルが問題であれば、気長に人を育てても良いのですが、本人の気質の部分に問題があると、採用そのものが間違いだったわけで、新しい人を雇った方が現実的。彼女が持っているビザを取りたい求職者は山のようにいるわけで、会社にとって、彼女にこだわる理由が全くない。だから、会社に合う人を採用すること。同時に、海外で働く現地採用者は、その職場が自分に合うかどうか、きちんと見極めることが必要だと思うわけです。
2.保育所の変更 プレミアムからローカル校へ
今まで住んでいた家の近所が、プレミアムな保育所でした。
昨年引越し、その近所に保育所が開設されたため、来月から子供の保育所を変更することにしました。
朝と夕、私は送り迎え+出退勤に使っていた毎日3時間の移動を節約でき、相当な効率化。これからビジネスを始める準備をしているため、時間を有効に使うためには、私には必須の意思決定。
今月まで、保育所のお値段は、政府の補助を受けた後でも1ヵ月約13万円でしたが、来月から1ヵ月約6万円。半額以下。家計は激しく助かります(涙)。
ところが、気になることも。
開業前の見学会に参加したところ、集まった保護者達を見て、愕然。 今まで過ごしていた保育所と、保護者も子供も、身なりや行儀が、全く違うのです。これがローカルの水準と言えばその通り。
正直、我が家の家計では、毎月の学費はこのレベルでないと厳しい。けれど・・・あからさまなダウングレード感に、夫も私も打ちひしがれています。
今まで、アジア系半数、欧米系半数、というインターナショナルな環境で、保護者同士も仲が良く、外国人である自分も違和感を感じない環境でしたが、今回はほぼ100%ローカル。ご両親が、襟くたびれたTシャツを着ているからと言って、悪い人ではありませんが・・・・正直に言って、その中にいる自分に違和感を感じるのも事実です。
子供に、「誰と一緒に過ごしてほしいのか」と環境を考える上では、ちょっと戸惑ってしまうのです。自分のビジネスをこれから軌道に乗せて、いつか、良い学校に通わせてあげられるように、お母ちゃん頑張る(T-T)。子供よ…不甲斐ない母ちゃんで、すまん。
大きな環境変化を受け入れるのに、少し時間がかかりそうですが、何よりも、子供にとっても通園時間の負担が減り、ご近所の友達ができることも良いこと。保育所の先生方はプロフェッショナルでしょうし、まずは先生と仲良くなれるよう、気長に見守っていきたいと思います。
自分の都合だけで言えば、毎日3時間の節約・・・は、劇的な生活の構造改革。それも加味して、家族全体の負担が少なく、ハッピーに過ごせるようにアレンジしたいと思います。
そんなこんなで、重い気持ちになる意思決定が重なったせいか、最近、ミント&ライム入りのジュースにハマっています。涼やかで気持ちよく、現実を受け止めて、また前に進もうと思います。
それではみなさま、また来月お会いいたしましょう。