そして2016年1月。
ま・さ・か!
本当に、この女子大生は、シンガポールにやって来ました。
待ち合わせの時間に30分も遅れてしまったAlexでしたが、お待たせしている間に、店長が就職面接も進めて場をつないでくれました。何か月かのメールのやりとりを経てイメージが広がった相手と、初めてお目にかかる瞬間のドキドキ感・・・・・吉と出るか、凶と出るか・・・。
思えば彼女は、大学4年生で1月。海外就職したいゆえに、日本での就職も決まっていないはず。悲壮感が漂っているのか、よほどガツガツしているのか・・・・・・と思っておりましたが、その期待を裏切って、思ったよりもほっそりして、背が高く、素朴な女性が現れて、Alexは一瞬お目にかかっただけで、「この人、信頼できる、いい人だ」と一目惚れ。
Alexが話をする前に、店長からも「経験は浅いけれど、この人は良い」と言われ、丁度お店にいたボスからも「ちょっと見ただけですが、とても感じが良い方ですね」と、評判も上々。
彼女は実際にシンガポールで就職活動をして、「シンガポールで新卒の就職はとても難しい」と知らしめられた様子でした。それでも、どんな仕事でもいいから、とにかくシンガポール
に居たい、という気持ちが、眩しい程にまっすぐでした。
Alexの立場では、シンガポールの労働ビザが欲しくて「どんな仕事でもしますから、雇ってください」と言ってくる外国人はよく見かけるのですが、「そうは言っても、働かなさそう」とか「面接をする時間すらもったいない」と感じる人も、良く会うものです。
けれど「この人は、きっときちんとお仕事されるであろう。そして、今の同僚にも良い影響を与えるであろう」と思える何かを持っていました。共通の知人が、私に紹介してきた意味も分かった気がしました。切羽詰まった感があるにもかかわらず、育ってきた家庭環境が健全だった様子が見えるというか・・・・。
このブログのタイトル「海外就職女子ららら 泣いて、笑って、夢を見て」を、これから始まる彼女の未来にそのまま贈呈したい。
というわけで、難しいことはわかっていますが、大学の卒業証書が出た時点で、当方で採用することを前提に、シンガポールの労働ビザを申請することにしました。
とはいえ、ビザの可否は政府の問題ですが、「うちが申請してもダメな場合だって大いにある。だから、あなたの人生を考えたら、『Alexのところで仕事が決まった』と思わずに、他の会社、他の国でも就職活動を続けて、先に申請してくれる会社があったら、そちらを優先してね」とも、海外就職の厳しさを知る先輩としてアドバイス。
地方の大学4年生の女子
彼女は今、何も持っていないし、何者でもないけれど、
私は彼女に出会えて、とてもうれしい。
果報は寝て待て Singapore Zoo にて
願わくば4月に、彼女の就職ビザ申請が、うまくいきますように・・・
キャリアメンターネットワークからも、海外で働いてみたい方がいらっしゃれば、是非ご連絡くださいませ^^ シンガポールで就職する場合は、実務経験があることが望ましいですが・・・・。
それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。