キャリア メンター ネットワークは、将来性ある若者のキャリア形成をサポートします

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キャリア形成をさまざまな視点で見つめます

こんにちは。

転職回数6回。そんなはずじゃなかったのに、コロコロと会社をかわる羽目になった私の人生。

転石苔むさず・・・・・・には、「苔」の解釈に洋の東西があるという。
苔が生えないくらいコロコロ身の置き所を変わるは良くない、という東の解釈と、
苔が生えてしまう前に変わったほうが良い、という西の解釈と。

最初の転職4回くらいは「私ってダメなやつなのかも」と思ったものの、いつか一線を越えて「キャリアの良し悪しは、人生の終わりにわかるはず。そして、たぶん『これで良かったんだ』と思う日が来るだろう」と、前向きに期待しながら、転がり続ける人生を歩んでいるAlexと申します。現在はシンガポールで転がっております。

かれこれ10年近く前。

アンケートに真面目に答えたら、抽選で往復航空券が当たったことをきっかけに、「せっかくだから」と海外で暮らしはじめました。「暮らすお金さえ回れば、海外生活を長く楽しめる」と思い付き、就職活動をしてみたところ、運よく1社だけ採用してくださった会社があり、ワラをつかんでシンガポールに移住。

正直に言うと、面接の時からこの面接官は苦手だったけど、海外で働いてみたかったし、「ここで飛び乗らないとチャンスは一生やってこない」と思ったので、片目をつぶって大ジャンプ。
案の定、そう遠からずその上司と合わなくて会社を続けられなくなるのですが、「仕事がないと、この国に住む権利(ビザ)もない」ので、なんでもいいから、とにかく超真剣に仕事を探さなくてはなりません。 

「何も成し遂げることなく、おめおめと日本に帰れるか??」「 否!」という意地だけで、シンガポールに居続けることを選んだあの頃。その後の仕事でも四苦八苦。七転八倒、七転び八起き。千里の道も一歩から。今も尚、キャリアに悩みながら進むAlexの物語が続いております。

そして今。

職場は転々としたものの、痛みと引き換えに自分に合うポジションや役割もわかってきましたし、実務的にはできることも増えましたが、キャリア面ではあと一歩、まだ肝心な「運と縁」を掴みきれておらず、いつも小さな炎(起業家精神)がチラチラ燃えております。

一方、会社員としては、「ここは一生骨をうずめる場所じゃない」と考えているからこそ、今ある仕事やチャレンジに「つべこべ言わずに、自分のポジションで、今、自分が果たすべき役割に全力を尽くす」と割り切って考えるようになりました。不思議なもので、たくさん嫌な思いをしたほうが、今ある幸せを大事にするようになり、むしろ幸せが増えた気がします。
 
自分自身は今のところ、ろくでもないキャリアですが、人の良いところを見つけるのが好きで、無職だったお友達が、あれよあれよという間に、ある分野のプロフェッショナルになったり、「あなたに背中を押されました」と言って海外に飛び出す武者もいる(押してないけど)。
転石の周りには、転がりたい石が集まるのかもしれません。一同土砂崩れにならないことを祈るばかりです。

そんな私がCMN(キャリア・メンター・ネットワーク)で、自分自身のロクでもない経験や、多国籍な同僚の働きざまなどをご紹介することを通して、「働く」ということを、違う目線からご紹介できればと思います。

次回は、東欧の貧しい家庭で生まれ育ち、「先生」になった友人について、ご紹介しようと思います。