クリスマスに滞在したインドネシアの様子
さて、本日の話題の状況説明を少し。
メンティーの皆さまがアクションを起こしているご様子から刺激を受け、「自分も何かにチャレンジしてみよう」と思い、東京のビジネスプラングランプリに、アイディアを送ってみました。先月記事を書いていた時は、書類審査の締め切り3日前。アラだらけのビジネスプランは、もはや妄想と作文の領域。「煮るなり焼くなり、勝手にしてくれ」と居直り気味に申込をしました。書き出すことすらままならず、自分には足りないことが多いと分かっただけでも、良い学びになりました。
ところが、神様は「学習が足りない」と思っていらっしゃるようです。書類審査を通過し、セミファイナルにコマを進め、先週Alexは2年ぶりに日本行って、プレゼンを審査されてまいりました。
さて本題。
アイディアを書類にまとめ、プレゼン資料を作成するところまでは、自分の力でなんとかしました。しかし、セミファイナルのプレゼンで与えられた時間はわずか8分。時間が短くて、事前提出しているプレゼン資料を説明すると、制限時間内におさまりません。さぁ参った。どうしよう。
そんな場面で駆け込み寺。プレゼンの前日、キャリアメンターネットワーク理事の堀口さん、メンターの水谷さんにお会いさせていただきました。稚拙なビジネスのアイディアをシェアするのは相当恥ずかしいものですが、同時に、今まで「恥ずかしいから言えないな」と思ってばかりいさので、誰かにシェアすることすらなかったので、この際、あるがままの自分をオープンにすることにいたしました。
ところが、です。
聞き手がプロだと、話はひょんな方向に行くものです。
日本へ、二歳児と二人
私の的を得ない説明をしながら、次第に、「こんな仕事ができるかも」「自分の経験ではこうだった」「聞き手にとって大切なことは何か?」「最近はこんなことが話題になっているんだ」と、次々に新しく具体的な情報が出て来て、私の妄想作文ビジネスプランが、少しずつ現実味を帯びてきました。何をどう相談していいのかわからない状態から、「それって、こういうこと?」「コンテストの結果より、実際にアイディアを動かしていくことのほうが大事」「こういう形で一緒にできることがありそう」「最近、こういうことがあってね。シンガポールだと知らないかな?」など、少しずつ情報を頂き、自分が知らないことや、大切なトピックスの手がかりが見えてきて、お話の最後には、「明日のプレゼンの方法」という次元を超えて、なんかスッキリ!
今までは、人にアイディアを話すことが、恥ずかしく、また何かを恐れていたのですが、お話が終わったら「早めに相談したら、あっという間に形になっていくんだな。なんで今までそうしなかったんだろう」と、過去の自分が不思議に思えるほど。もちろん、理由はお二人が前向きにガイドしつつ、サポートをしてくださるプロだった、ということに尽きますが(^^)。
というわけで、ナーバスだった「明日のプレゼンどうしよう」という不安も、自分が伝えるメッセージの要点がまとまり、「ファイナリストに残るよりも、自分のアイディアを形にすることのほうが、人生にとって大切なこと」と思うと、腰がすわりました。
本番当日。
会場に行く前、昨日話題になった場所に足をはこび、実際に現地を見てきました。偶然、私の師匠がご一緒してくださり、数年間の空白の時間を埋めつつ、現地の様子を話しながら、何気ない会話の中から、たくさんのアイディアを頂き、心も落ち着いて参りました。
東京で。踏切を久しぶりに見ました。
東京で。踏切を久しぶりに見ました。
会場に行くと、セミファイナリストは全員で24人。予想より多い。
「私に与えられ8分間で自分を表現するために、わざわざシンガポールから子連れで、二人分の航空運賃をかけて東京にやってきた。」と思うと、東京近郊にお住まいの他の参加者と比べ、場違いな自分にゴクリ息をのむ。とはいえ、他の参加者も感じが良くて、控室でそれぞれ発表の順番が来ると「頑張ってね」と励ましの声をかけながら発表の場に向かう様子は、とてもアットホームな温かさ。私の前に発表された方は、審査室から出てくると、外のパイプいすで控えている私に「審査員の方々は、みんな優しいから、頑張ってね」とBig Hugをしてくださり、まるで親戚のお姉さんよう。その爽やかさがとっても新鮮でした。
発表のことは、あまり覚えておりません。ただ、前日の夜に要点を絞って何度も練習した通り、途中でコトバに詰まることなく話ができたので、いざというのために取っておいた30秒のバッファーが余りそうそうだったので、発表の最後に、冒頭で話した今回のプランの概要を繰り返し、掴みと締めを統一して話を終えられました。残り時間2秒。ほぼパーフェクトに時間を使い切れました。内容はともかく、時間管理に満足(笑)
質疑応答では、審査員から「あなたのような人が出てくることを待っていた。感動した」「一緒に仕事がしたい。」「よく理解している」とコメントをいただき、「おお、本当だ。審査員が優しい」とか、「相談して、教えていただいたことが役に立ったなぁ」と、「何事も、自分ひとりの力じゃ、できることが限られている。みんなのおかげだ」と思いながら、壇上にいました。
約1週間後、ひらりと1通のメールが届き、ファイナルに参加させていただけることになりました。
まずは、表現の場に立たせていただけることに大感謝。
一人で考えて、誰にも相談せずに参加していたら、きっと落選だったな。
アイディアを人に話すと、いろいろなリアクションがあって、そうやって自分の考えも磨かれていくものなのだな、と実感。同時に、相談させていただいた相手が良かった・・・と実感。審査員の方のコメントも、審査員、という立場を超えて、一緒にできることを模索し合いたい、というメッセージが伝わってきて、新しい出会いが生まれそうで、それがしみじみ嬉しい。
ちなみに、今回のアイディアは社内でボスにお伝えしたものの、「興味がない」と言われたので、「では」と小規模の公募に参加したわけで。
もちろん会社のボスには、随時状況をご報告。ファイナリストに選ばれたことや「小さなチャレンジは年寄りの人生の楽しみと、若さの秘訣」とお伝えし、この活動も公認。逆に、「会社としてもその方向に取り組みたいし、のちのち一緒にできることもあるでしょうし、将来的には出資するけれど別会社にしていくことも考えられる」とご提案を頂きました。お金がない私には、そのお申し出はもちろん嬉しいこと。
この先、何がどうなるかわかりませんが、思っていることを話すと、周りが動き出し、新しい情報が入ってきて、何かが変わっていく予感。いまさらながら、相談することの大切さを実感した今月なのでした。
次回のブログは、まだグランプリファイナル日程の前ですので、一旦、別の話題をご紹介しようと思います。
それでは皆様、また来月お会いいたしましょう。