就職する際には「学生時代にアルバイトで出来なかったことを仕事にしよう」と思ったことを良く覚えていますが、なぜそういう発想になったのか。
私は昔から、物事に対して全体から捕らえようとする傾向があります。例えばレストランで食べ物を注文する際には、まずメニューの全ての項目に目を通して値段や内容、最近ではカロリーも気にしてチェックをして全ての選択肢の中から自分なりの判断に基づいて選択しています。そういった感じの生活をしていますので、何を決めるにも時間がかかるのが難点です。
このように何かに取り組む際は全ての側面に触れてみたい、という感覚をベースとして持っていますので、学生時代に触れられなかったセキュリティの領域をやろうと思ったわけです。
さて、そのようにして社会人第一歩として始めた仕事はITの中でも当時(2002年)まだ関心を寄せるひとがほとんどいなかったセキュリティの世界でした。ただし、ITを学べば学ぶほどセキュリティが重要だと言うことが分かってきましたし、当時はあまり注目されていませんでしたが、この先重要性が高まる領域だという確信を持っていました。予想通り最近は話題になることが多くなってきています。
キャリア、という考え方からすると、そこに至るまでの道は以下のようになっていると思います。
高校生まではゲームが好きでゲームを良くやっていた
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高校生のときにパソコンでゲームをやりはじめた(パソコンを学びたくなった)
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大学生時代にITを勉強した(ITを学びたくなった)
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職業経験を身につけた(学んだことをアルバイトで活かしたくなった)
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社会人になるときにこれまでに触れることが出来なかったセキュリティを始めた(セキュリティを学びたくなった)
一貫していることは「自分の好きなことをやっていた」というところで、「知らない間にそれが仕事になっていた」という感じです。好きなことを仕事に出来ればそんなに幸せなことはない、と良く言われますが私の場合は好きなことをやり続けて仕事になるレベルまで持ち上げることができたというのが幸運だったとおもいます。自分1人のチカラではここまでくることはできなかったと思いますし、スキルを身につけることができる環境(や機材)があったこと、困ったときに助けてくれる師匠と呼べる人が周りに居たことについては運よかったとしか言えません。ただし、そういう人々と出会えるチャンスがあればそれは逃しませんでした。
もう1つは、新しいことを学ぶときに1つ前に学んでいたことを持ち込んでそこの知識を活かして新しい領域を始めたことです。Aを身につけて、新たなBをやりたいと思う場合には身につけたAの知見が生きるBを探すべきだと思っています。
キャリア、というものはあまり意識してきたわけではありませんがなんとなくこんなことを考えながら今日に至っているのではないかと思ったためご紹介させていただきました。次回は「好きなことを仕事にするには」ということについて私なりの見解をお話しさせていただきます。